PEDIATRIC DENTISTRY

お子様の歯を守るために

子供の歯は、
健やかな未来を育む
宝物です

乳歯が虫歯になった場合、「どうせ抜ける歯だから」としっかりと治療しない親御様もおりますが、その考え方は大きな間違いです。乳歯の虫歯は口腔内環境や歯並びに、生涯にわたる影響を与えかねません。こちらでは、大和市大和駅徒歩5分の歯医者「よりおかガーデン歯科クリニック」が小児歯科についてご紹介します。

子供の歯を守るのは
親の役割です

健康な口腔内環境は、健やかな体を育む大切な土台です。そしてそれを守るのは、親として果たすべき大事な役割でもあります。乳歯は柔らかいため虫歯になりやすく、一度虫歯になると進行が早いという特徴があります。お子様の健やかな未来を守るために、小さなうちから定期検診を受ける習慣をつけ、予防につとめましょう。

お父様、お母様へのお願い

お子様が安心して歯科医院に通うには、「歯医者さんはこわいところ」だという悪いイメージを植えつけないことが大切です。必要に応じて麻酔注射をすることもありますが、それには触れず、「歯医者さんは痛い歯を治してくれるところだよ」と笑顔でやさしく教えてあげてください。治療後にはしっかりとほめてあげることも大切です。
永久歯の歯並びは、乳歯のときに決まると言われています。小さなころからお口の中を健康に保つことで、美しい口もとになる可能性が高まります。たとえ将来的に矯正治療を受けることになっても、そのために歯を抜くリスクを軽減でき、痛みや治療期間の負担を少なくできます。お子様の正しい成長をうながすためにも、ぜひ小児歯科をご利用ください。

お子様の歯に必要な
仕上げ磨き

お口のトラブルを予防するには、毎日の正しいブラッシングが何より大切です。当院では患者様一人ひとりのお口の状況にあわせたブラッシング方法を指導いたします。ただ、小さなお子様だけでは、充分なブラッシングすることはできません。お子様がみがいたあとに親御様が必ず、仕上げみがきをしてあげましょう。

6歳臼歯を守ろう

5、6歳になると乳歯の一番奥歯よりさらに奥に、「6歳臼歯」と呼ばれる永久歯が生えてきます。この歯は大きくて噛む力がもっとも強く、噛みあわせの基点ともなる重要な歯です。しかし、虫歯に大変かかりやすく、失ってしまうことが多いのも事実です。生えてきたばかりの歯はまだ柔らかく、虫歯菌に冒されやすい状態。さらに6歳臼歯は見えにくい位置に生えるので、その存在自体気づかないことが多く、ブラッシングでもなかなかいき届きません。噛みあわせの面の溝が細く入り組んでいて、汚れが入りこみやすく取れにくいという特徴もあります。
大切な6歳臼歯を守るためにお子様のお口の中を小まめにチェックし、仕上げみがきを続けてあげましょう。汚れが入りこまないよう溝をあらかじめふさぐ、「シーラント」という予防処置がおすすめです。

お子様の歯を守るために

子供の乳歯はまだ柔らかく、虫歯になりやすい歯です。
子供の歯を虫歯から守り、しっかりと成長させるためには以下の対策がおすすめです。

シュガーコントロールとプラークコントロール

虫歯菌は糖を栄養として取りこんで酸を排出し歯を溶かします。つまり菌の栄養となる糖分をコントロールすれば、虫歯は予防できるのです。
代表的な糖分は、砂糖、果糖、ブドウ糖の3種類。食事の回数を増やすとお口の中が酸性になる時間が長くなり、虫歯のリスクが高まります。朝、昼、晩の食事以外で摂取する糖分を減らすことが大切です。

予防には虫歯菌など細菌のかたまりである、プラーク(歯垢)を取りのぞくことも大切です。就寝前に加え、食前や食後のブラッシングを習慣づけ、しっかりと虫歯を予防しましょう。

フッ素塗布

フッ素には歯や骨を丈夫にする作用があり、虫歯予防に効果があります。しかし、毎日の食事から摂取するだけでは、虫歯を防ぐのに充分な量とは言えません。
そこで歯科医院では、フッ素を歯の表面に塗って歯質の強化をはかります。再石灰化がうながされ、虫歯菌のだす酸に溶けにくい強い歯にすることで、虫歯の予防効果が期待できます。当院では3ヶ月に1回くらいのペースでの塗布をオススメしております。

シーラント

奥歯の溝の形は複雑で、食べかすなどがつまりやすく、一度入りこむとなかなか取れません。毎日きちんとみがいているつもりでも、みがき残しがでて、そこから虫歯になってしまうこともよくあります。それを防ぐのが、「シーラント」という予防処置です。
奥歯の溝にあらかじめフッ素の添加されたレジン(歯科用樹脂)を埋めこむことで、汚れが入りこむことを防ぎ、ブラッシングしやすい状態をつくりだします。シーラントは時間がたつとすり減ったり、取れたりすることがあるため、定期的に検診を受けましょう。

サホライド

「サホライド」とは、フッ素と銀を含んだフッ化ジアミン銀の溶液です。虫歯に直接塗ることで、銀の殺菌効果で進行を抑制します。歯の色が黒く着色してしまうことが欠点ですが、知覚過敏の抑制効果もあり、歯を削って治すことに不慣れなお子様にもおすすめです。
治療ができるようになるまで、虫歯の進行を止めるときによく用いられます。

キシリトール

「キシリトール」は白樺や樫の木などの原料からつくられる天然の甘味料。虫歯の原因となる酸をつくらず、プラークを増やすこともありません。そして、再石灰化を助けるという効果があり、虫歯予防に大きな効果をもたらします。糖アルコールと呼ばれる炭水化物の一種で、お砂糖と同じくらいの甘さがありますが、カロリーはお砂糖の約75%。糖尿病の方でも安心して摂取していただけます。当院の受付にもキシリトールを含むガムなどを置いていますので、興味がある方はお気軽に声をかけて下さい。

  • 効果1
    虫歯の原因になる
    酸をつくらない
  • 効果2
    プラーク(歯垢)を
    つくる材料にならない
  • 効果3
    プラークの量を減らす ことでブラッシングが しやすくなる
  • 効果4
    キシリトールの甘さにより唾液の分泌を促し口腔内環境を整える
  • 効果5
    歯の再石灰化を
    助ける
キシリトールの
5つの効果
    効果1
    虫歯の原因になる酸をつくらない
    効果2
    プラーク(歯垢)をつくる材料にならない
    効果3
    プラークの量を減らすことでブラッシングがしやすくなる
    効果4
    プラーク(歯垢)をつくる材料にならない
    効果5
    歯の再石灰化を助ける

キシリトールを摂取するとどうして虫歯になりにくいのか

口腔内のミュータンス菌は、糖をエサにしてプラーク(歯垢)や酸をつくり出します。しかし、キシリトールはミュータンス菌のエサにはならず、栄養にならないキシリトールを取り込み続けることで活動が弱まります。そして、最終的には数を減らすことになるのです。

乳歯を守る
おやつの与え方

おやつは一回の量よりも、回数(時間)を減らすことが大切です。回数が増えるとお口の中が酸性になる時間が長くなり、虫歯のリスクが高まるためです。つまり「ダラダラ」食べない「ちびちび」飲まないことが大切です。また、市販のお菓子や飲料には、虫歯菌の好む糖分がたっぷり含まれています。おやつの種類を糖分の少ない食べものにしたり、食後すぐにキシリトールガムを噛んだり、ガムが噛めないお子さまにはキシリトールタブレットを食べてもらうといったことも有効です。 また、食後は忘れずにブラッシングしましょう。

乳歯の虫歯の将来への影響

乳歯の虫歯は「どうせ生え変わるから」と軽く見られてしまうことがあります。しかし、乳歯の虫歯を放置してしまうと、これから生えてくる永久歯にも影響があるのです。例えば、乳歯の虫歯を放置するとこれから生えてくる永久歯も虫歯になりやすくなる、乳歯が虫歯になり予定よりも早く抜けてしまった場合にはこれからの歯並びにも影響してしまう、など乳歯への影響だけでなくお口の中全体の健康に悪影響を及ぼしてしまうのです。

乳歯の虫歯の進行について

乳歯の虫歯は永久歯の虫歯と比べると進行が早く、永久歯によくある黒や茶色への歯の変色や、冷たいものがしみるなどの痛みが無いのが特徴です。進行が早いため、放置してしまうと虫歯がかなり進行した状態になっている。。。ということも多くあり、乳歯のあとに生えてくる永久歯にも大きな影響を与えることもあります。しかし、乳歯の虫歯は前述したように歯の変色や痛みなどの変化を感じにくいため、早めの発見がしにくいのが難点です。そのため、定期的な検診が重要になってきます。

キッズスペースをご用意

当院では子供がのびのびと遊べる広さのキッズスペースをご用意しております。受付から目が届く場所にあり、様子をのぞけるユニットもご用意しておりますので、小さなお子様連れのお父様、お母様も安心してご来院ください。
治療が終わった子にはご褒美を用意しています。

定期検診を受けましょう

定期検診はお子様の口腔内環境をよりよい状態に導くとともに、お父様やお母様が日ごろ抱いているさまざまな疑問や不安にお答えできる機会です。虫歯や歯並びなどの異常を早期に発見することで、影響を最小限にとどめることができます。
お子様の成長にあわせ、年齢や月齢にあった情報をご提供することも可能です。お子様の大切な歯を守るために、定期検診を受ける習慣をつけましょう。

当院では食育の指導も
行っております

近年、”食育”という言葉が注目されつつあります。食育とは①食事をすることの重要性②食事のマナーについて③食文化に対する知識④栄養についてなど、食事を多方面から学習して知識を身につけることです。テレビを見ながらの「ながら食い」やきちんと噛まずに飲み込んでしまう咀嚼離れなど、現代における食事の問題点は様々です。これらを幼少期のうちから正しい知識や方法を理解しておくことで、身体はもちろん心も豊かに育ってほしいと考えております。

歯並びが気になり始めたら

顎が細く小さい子が増えてきています。遺伝的な要因に加え、顎の成長が充分でないことが原因とみられています。顎が小さいと永久歯が生えそろうためのスペースが足りず、歯並びや噛み合わせが悪化。過剰歯や欠如歯、形態異常といった歯の異常を引き起こします。

この傾向は今後も増すとみられており、子供の矯正治療の必要性は今後も高まっていくでしょう。矯正治療は顎や歯の発達段階ではじめるのがベスト。ただしそれぞれのお子様によって、最適な治療開始時期は異なります。子供の成長を見守りながら、適切な時期に治療を開始し、効率的に治療をすすめましょう。